朝のこころ(2018年5月7日)
2018.05.07News
今週は、ダシオン校長による「朝のこころ」です。
2018年5月7日 朝のこころ
「回想」
みなさん、おはようございます。
今年(2018年)3月に、ある友達が東北のほうへ旅に出かけられかました。戻ってきたときに、わたしにあるお土産をくれました。箱を開けてみると、東北地域の定番の民芸品の一つである「赤い子牛の像」がでてきました。この民芸品の名前は「赤べこ」といいます。
「べこ」は、東北地方の方言で「牛」という意味だそうです。この像の頭と胴体の接続方法が独特で、頭の部分を触れると上下左右にゆらゆらとゆれるのが特徴。あまりにも可愛いので、思わず見入ってしまいます。
「べこ」という名前を読んだとき、すぐに思い出したのが、大学時代に、秋田出身の友達がいて、お名前はもちろんありますが、わたしたちの間では「ベコ」というニックネームで呼ばれていました。
ベコくんは、正式なサークルではありませんでしたが、キャンパス内の外国人留学生のために日本語を教えくれたり、宿題なども見てくれたりしました。そして、日本の文化を紹介する一環として、夏休みには日本語の勉強や、名古屋市内、伊勢、京都、奈良の神社とお寺巡りの企画も立ててくれました。
なにかあるたびに、そこにベコくんがいて、助けの手を差し伸べてくれました。
そのお陰で、わたしたち外国人留学生の間では、ベコくんを「日本の神様」と呼ぶことになったのです。
思い返せば、あの時のベコくんのたくさんの、しかも無償の助けがあったからこそ、今の自分がいるのです。彼の恩を返すことは一生できないとおもいます。ただ、彼からいただいた恩を無駄にしないように、自分の一日一日を大切にしていきたいと思う毎日です。
「赤べこ」をくれた友達に感謝。
みなさんにも、お世話になった方や、応援してくれる誰かがいるでしょう。
自分の幸せを祈ってくれるその方との良い思い出を、一つでも思い出してみませんか。
きっと力になります。