朝のこころ(2018年10月1日)
2018.10.01News
今週は、ダシオン校長による「朝のこころ」です。
2018年10月1日 朝のこころ
「あなたはあなたですから」
みなさん、おはようございます。
みなさんは、金子みすゞという童話詩人をよくご存じと思います。
今日は、彼女の一つの詩を紹介したいと思います。
「私と小鳥と鈴と」です。
「私が両手を広げても、お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、地面を遠くは走れない。
私が体をゆすっても、きれいな音はでないけど、
あの鳴る鈴は私のようにたくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい」
とてもすてきな詩ではありませんか。
わたしたちがいろいろな方法で求めている「幸せ」は、結局どこにあるのか。
それは、自分自身の中にあることだと、金子みすゞさんはこの詩を通して教えてくれるのです。自分だけが持っている特別な良い力、能力があることを思うこと。そして、それを育てることが、自分の幸せなのです。
私たちは、自分と違うことがあると、変だとかおかしいと思ったりすることがありますが、みすゞさんは、
誰でも、必ずいいところがあるんだよ。違うということはいけないことではなくていいことなんだよ、と教えてくれるのです。
先日の「前夜祭」で各クラスのダンスやきれいな衣装は、各クラスの違いと特徴を表していますが、と同時に、30クラスの違いと特徴は、30枚の花弁のようになり、大きな一輪の花を作ったことは確かです。
毎日の勉学においても、自分のもっているいいものを信じて、生きることが自分の幸せを次第に大きくしてくれるのです。
それぞれがいいところがある、だから友達を大切にしなかればいけない、と金子みすゞさんは言っていると思います。
みなさんの今週の学校生活の上に、神様の祝福をお祈りいたします。