学校法人 南山学園 南山高等学校・中学校女子部Nanzan Girls’ Junior & Senior High School

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朝のこころ(2018年5月28日)

2018.05.28News

今週は、ダシオン校長による「朝のこころ」です。

2018年5月28日 朝のこころ

母の心を思う月 ~5月

おはようございます。

日本では、年によって多少違いがありますが、5月の天候は大抵穏やかです。

台風もなければ、降る雨も暖かい。五月の平均気温に関しても、1876年の昔から(気象庁の気温観測開始年)今年に至るまで、ほぼ20度を超えていません。

自然の営み、特に、春とともに芽生え出た、新しい植物や木の枝葉が順調に成長できるためには、この5月の穏やかな天候は、無くてはならない条件となっています。

自然の新しい命にとって、穏やかな5月の天候は、母親の愛情と優しさのようなものです。生まれたばかり我が子を、優しく包んで、養い育てる母親の心を思い起こさせてくれるのです。

日本やアメリカなどでは、5月に「母の日」を祝います。また、世界中のカトリック教会は、五月をイエス・キリストを養い育てた聖母マリアに捧げられたことは、間違いなく五月の天候のやさしさ、さわやかさがお母さんの優しさ、あたたかさに似ているからです。

女子部の正門辺りに設置された「慈しみのマリア様」のご像があります。

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この像は、女子部の教育全体の雰囲気を示してくれるのです。聖書のことばとしての「慈しみ」は、本来「母胎」「お母さんの胎内」を意味します。自分の胎内に誕生した命(赤ちゃん)が安全に育ちますように、お母さんは自分の命という代価を払っても守ってくれるのです。

生徒の皆さんの女子部での学習生活を守ってくれるのは、お母さんの優しい心を持っている先生がたなのです。と同時に、みなさんも、お互いが安心して、楽しく学習できるように、仲間を大切にし、応援し合うことを切に願っています。

余分のお願いとなりますが、時々だけでもいいから、しっかりと「慈しみのマリア様」のご像をご覧ください。自分にも、他者を慈しむ使命があることを思い起こすために。

本日から教育実習の先生がたが皆さんの日々の学習に加わります。先生がたへの皆さんの神対応・マリア様対応をもお願いいたします。