学校法人 南山学園 南山高等・中学校女子部Nanzan Girls’ Junior & Senior High School

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朝のこころ(2018年2月5日)

2018.02.05News

*2018年2月5日 朝のこころ

「物を大切にする」

 おはようございます!どうぞ挨拶して、ご着席ください。

 皆さんは、職員室前にある、「落とし物箱」を見たことあるでしょうか。見たことない、その存在さえも気づいていないという人もいるかもしれませんが、ぜひ一度ぐらいは自分の目で見て、確認していただきたいです。学校のあちこちで忘れられていた落し物が届けられて、まとめられています。なにか失くしてしまった時には、その「落とし物箱」をみて、失くしたものが届いていないか確認できるようになっています。よく見ると、水筒、眼鏡、時計など大事なものばかりで、普段必要とするものが多いです。しかも長い間誰も取りに来なくて、持ち主は困っていないのでしょうか。

 職員室を出入りするたびに、その落とし物箱を目にするのですが、いつも悲しい気持ちになります。私が小さいころ、親に「物は大切にしなければいけない」とよく言われていました。そして「なぜ物を大切にしなければいけないのか?」こう言われていました。「物は、大切にされないと、泣きますよ。物を作った人は、作った物を大切にしてもらえないと、悲しみます。機械で作った物、大切にされないと、機械が悲しみます。機械を作った人が悲しみます。悲しい思いをさせないように、悲しい思いをしないように。そのために、物を大切にしなければいけない」と言われました。物が溢れる、欲しい物が何でもある、豊かな時代に生活している皆さんは「物が泣いている、物が悲しい」ということは理解できないかもしれませんが、目に見えないものを見る、周囲に対する心配りをもって生きる人として過ごすことを求めているのです。南山生として、身につける必要な価値観の一つではないでしょうか。

 日本全国の各都道府県の忘れ物保管センターによると、忘れ物はたくさん届いていますが、遺失届はわずか1%にとどまるそうです。正に職員室前の落とし物箱と同じです。わずかな人しか取りに来ていないようです。多くの人は、物を落としたりなくしたりしても、「新しい物を買えばいい」「遠くに取りに行くくらいなら同じものを買った方が楽」「探すのは面倒くさい」と物を大事にしなくなったではないでしょうか。日本の文化とされてきた「モッタイナイ精神」はもういつの間にか、どこかに置き忘れられてきたような気がします。

 物に対する思い・気持ちを改めて振り返ると共に、個人の物も、学校の物も大切に扱うことを心がけていただければと思います。

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