学校法人 南山学園 南山高等・中学校女子部Nanzan Girls’ Junior & Senior High School

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朝のこころ(2018年1月22日)

2018.01.22News

*2018年1月22日 朝のこころ

「ムヒカ大統領:世界で一番貧しい大統領」

 おはようございます!どうぞ挨拶して、ご着席ください。

 『世界で一番貧しい大統領のスピーチ』という絵本をご存じでしょうか。聞いたことある、読んだことあるという人もいるかもしれません。先週の週末に、その絵本の主人公、ウルグアイの前大統領、ホセ・ムヒカ氏(Jose Mujica)について以前録画したテレビ番組を改めて観ることができました。2年ほど前に放送されたミスターサンデーのテレビ番組でしたが、見た人もいるかと思います。彼は、日本について、特に日本の若者へのメッセージを、ご自分が活かしている理念をもとに力強いことばで語られました。

 ムヒカ前大統領は1935年生まれ、ミスターサンデーのテレビ番組収録当時は80歳でした。ウルグアイ大統領選挙に当選し、2010年より同国第40代大統領となりました。地位に見合わず、非常につつましやかな生活を送っていることから、「世界一貧しい大統領」として知られています。大統領の月収は日本円で約97万円ですが、しかし彼はそのほとんどを寄付し、同国の平均年収しか手元に残さないそうです。収入の大半を寄付しているため、生活費は約10万円ほどだそうです。

 そんな、ムヒカ前大統領が、現代の日本人についてこう語りました。「今の日本人は魂を失った」。それはいったい何のことなのか?「人間は必要なものを得るために頑張らなきゃいけないときもある。けれど必要以上のモノはいらない。幸せな人生を送るには重荷を背負ってはならないと思う。長旅を始めるときと同じ。長い旅に出るときに、50kgのリュックを背負っていたら、たとえ、いろんなモノが入っていても歩くことはできない。よく分からないけど、100年前、150年前の日本人は私と同意見だったと思う。今の日本人は賛成じゃないかもしれないけど」と語りました。

ムヒカ氏はご自分の生活理念をもって、消費社会を指摘するとともに、本当の幸せを手に入れるために自分達の文化・アイデンティティを忘れてはいけないと注意を促しているのです。多くのモノを持たず、それ以上を望まなかったかつての文化、「足るを知る」、それを美徳とした文化は、いつしか日本人の手の平からこぼれ落ちてしまったではないでしょうか。「世界一貧しい大統領」ムヒカ氏のことばを心に受け留めながら、私達の日々の生活、物に対する思いなどを改めて振り返る機会になればと思います。

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