学校法人 南山学園 南山高等学校・中学校女子部Nanzan Girls’ Junior & Senior High School

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朝のこころ(2017年11月27日)

2017.11.27News

*2017年11月27日 朝のこころ「弟さんの面倒をみるお姉さん」

 おはようございます!どうぞ挨拶して、ご着席ください。

 先週、友達がメールでシェアしてくれた、感動的なお話をぜひみなさんと分かち合いたいと思います。「女子高校生が3歳の弟さんの面倒を見ながら授業を受ける」というお話です。「弟の面倒を見ながら授業を受ける」ということは、聞きなれない、違和感のあることかと思いますが、このお話は実際に起こったらしくて、海外でインターネット、SNSなどで話題になったそうです。

 アメリカ在住のある家族で、17歳の高校生のお姉さんと3歳の弟さん、そしてお母さんの3人で暮らしています。豊かな生活とは言えない状況の中で、家族を支えるために、お母さんは一生懸命働いて、忙しい毎日を過ごしています。一日中、家にはいなくて、仕事に出かけるケースも珍しくはないようです。そんな家族の状況を理解し、お母さんの働き姿を見た高校生の娘さんは、自分のできることで何かお母さんを手伝い、家族を支えようと決心したのです。自分は学校の勉強で忙しいですが、できる限り保育園に通っている弟さんの面倒も見るというのです。母親が緊急で仕事を対応しなければならなくなったときは、学校にいる娘さんに「弟を保育園に迎えに行くように」と連絡することがあります。その時、娘さんは弟さんを迎えに行きますが、そのまま学校を早退して弟を家に連れて帰るのではなく、大事な学校の授業を逃したくなかったため、なんと学校に戻るというのです。そして弟を膝に乗せたまま授業を受けて、弟さんもお姉ちゃんのことを理解したかのように膝の上でグッスリ寝ていました。スヤスヤと眠る弟を優しく包み込むように抱っこしたお姉さんの優しさが多くの人に感動を与えたようです。また、驚くほど学校の先生やお友達も協力的で、弟を膝に乗せたまま授業を受けても全く問題はなかったようです。

 皆さんは、このお話を聞いてどう思っているでしょうか。そのまま実行してできることではないと思いますが、ぜひこのお話から大事なメッセージを読み取って、家族に対する思いやりと授業をはじめとする学校生活を改めて振り返っていただきたいと思います。おそらく今の時間も、皆さんのお父さん、お母さんは一生懸命働いているでしょう。家族に対する思いやり、いつも支えてくれる多くの方々への感謝の心を忘れず、授業態度や学校生活をきちんとした姿勢で取り組み、一人ひとりがますます大きく成長することを期待します。

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