学校法人 南山学園 南山高等学校・中学校女子部Nanzan Girls’ Junior & Senior High School

Q&A

国際的視野をもつ人間の育成という観点から、英語教育を重視しているということですが、その内容について教えてください。

英語科では、1年毎の目標を決めた「英語到達目標」を策定しています。国際的視野を持った人、具体的には英語で「自分の考えをきちんと伝える」・「相手の考えを正しく受け取る」ことを目標に日々の授業を行っています。

中学1年から3年まで英文法の時間は週3時間あります。ただ文法のルールを覚えるのではなく、それを使って自分の意見を相手に伝える活動を大切にしています。さらにネイティブの先生による授業が中学1年生は週1時間(1クラス20名の少人数クラス)、中学2・3年は週2時間あり、リスニング・スピーキングの力を高めています。高校からは教科書で読んだ英文を使って、議論を交わすディスカッションや自分の考えを相手に伝えるプレゼンテーション等の活動を取り入れています。

また本校では「多読」を積極的に取り入れています。図書館には約7000冊、授業用に約2000冊の洋書を取り入れ、英語でストーリーを読み進める楽しさを伝えています。またオンラインでも多読を行い、英語音声を聴きながら洋書を読むことができるので、リスニング力の強化にもつながっています。リーディングとリスニングが重視されている共通テストにも対応しています。

*英語の授業時間は週5~6時間(高3文系は選択でさらに受講可能)そのうち、中1の週2時間は少人数授業
*英会話授業(中学2・3年=週2時間、中学1年=週1時間)は、外国人教師による少人数授業
*英語暗誦大会の実施(中学)
*英検・TOEIC・TOEIC Bridgeの奨励
*県内・県外で開かれる各種英語スピーチ・ディベートコンテストへの参加
*夏期・冬期休暇中の海外研修などの実施(希望者対象)
*エンパワーメントプログラムなど思考力、ディスカッション・プレゼンテーション能力の向上を目指すプログラムの実施

海外研修について

2019年度は、夏にイギリス研修旅行(チェルトナムレディースカレッジ、高1・2週間程度)他にも夏にアジア(カンボジア・ベトナム)研修、冬はイタリアへの研修旅行(ともに高校生・1週間程度)を実施します。詳しくはこちらをご覧ください。

エンパワーメントプログラムについて

エンパワーとは、「可能性を広げる」「できるようにする」「勇気を持てるようにする」という意味があります。将来への夢を持った外国人大学生が生徒たちのロールモデルとなり、生徒たちの可能性を引き出してくれる5日間のプログラムです。

○概要
全体ファシリテーター1名の指導のもと、生徒5~6名のグループに対して1名の留学生(日本国内の大学だけでなく、アメリカやイギリスなど世界トップクラスの大学に通う外国人大学生・大学院生)がつき、ディスカッションやプロジェクトなどをALL Englishで行います。
南山女子部では2021年から取り組み始めた英語科主催のプログラムです。

○特色
・自らの考えや意見を持ち、相手に伝えることの難しさを実感する。
・相手の考えや意見を適切に受け取る重要性を認識する。
・1つの事柄に対して、グループメンバーや留学生などを見方や視点に触れ、多様な解釈が存在することを体感する。
・日本を含めた「世界」を意識して、グローバルな国際的視野を育成する。
・世界で起きていることが、すべて自分と関わっていることに気付かせる機会を提供する。

○プログラムの内容
・ディスカッションテーマ:Positive Thinkingの重要性、My Identityについて考える、Leadershipについて考える
・プロジェクトテーマ:地域活性化イベント、質の高い教育、ダイバーシティ社会

Double Helix(ダブルヒーリックス)について

Double Helixとは「二重螺旋」を意味しています。この二重は、「知識」と「高次元の思考」を指しています。高次元の思考(問題解決能力や批判的思考など)は知識と絡み合いながら向上していくという考えに基づき、ディベート、ディスカッション、プレゼンテーション、アサインメントなどの様々な活動を通じて、生徒たちの高次元の思考を刺激して、深い学びへと導くプログラムです。

○概要
2021年はオンラインで、2022年は対面とオンラインの併用で実施され、全国8校(巣鴨学園、鴎友学園女子、駒場東邦、豊島岡女子学園、広尾学園、洗足学園、南山女子部)50名程の生徒が参加しました。講師には、オックスフォード大学やケンブリッジ大学を卒業され、教職や医療などそれぞれの分野の第一線で活躍されている方々で、「芸術」「言語」「医療」「免疫」「歴史」の5講座の課題を、各自で、また時には他校生徒と協働してALL Englishで取り組みました。

○特色
・各分野の第一線の知識に触れて、未知に触れる重要性や知識を深める楽しさを実感する。
・資料を読み表現する、意見を聴いてすぐに話すなど英語の4技能を高めることができる。
・各分野はそれぞれ違っているようで、実はすべて関連があり、文理などの科目が混ざり合っていることを認識する。
・「世界を活躍の場にする」と強い志を持った他校の生徒たちと協力して、様々な見方・視点があることを体感する。

○プログラムの内容
・美術:浮世絵が西洋絵画にどのように影響を与えたか。日本と西洋の芸術・建築の比較
・言語:「逆境」の時に使用される言葉は何か?
・歴史:パンデミックの歴史、医薬・医療の歴史
・免疫:病原体やウィルスについて、免疫システムやワクチンについて
・医療:アメリカとイギリスの医療システムの比較、コロナがイギリス社会に与えた影響

○各媒体での紹介記事
・朝日新聞エデュケーション

https://www.asahi.com/edua/article/14437668

・ダイヤモンドオンライン

https://diamond.jp/articles/-/274000?page=2

・Yahoo! Japan News

https://news.yahoo.co.jp/byline/otatoshimasa/20211017-00263548